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> 沿革・歴史
創業期
20世紀初頭
戦後復興~現代
歴史コラム
幕末開港以降の貿易は、外商が商取引のイニシアティブを握るいわゆる居留地貿易であった。
外商によって輸出入が行われる。それは輸出による外貨はもとより日本の産物によって得られた外貨さえも、居留地の商館を通じて海外へ流出することを意味した。
森村市太郎(6代目市左衛門)は、かねてから日本の金・銀と外貨の交換比率について疑問を感じていた。
「海外へと流出した日本の富を、国のために貿易を通じて取り戻したい」という強い思いに立ち上がる。
1876年 (明治9年)
森村市太郎(六代市左衛門)と弟豊が東京銀座四丁目に「森村組」を設立(資本金三千円)
3月、豊が横浜からオーシャニック号で渡米
11月、佐藤百太郎らと共にニューヨークに「日の出商会」を設立
左:森村市左衛門(左)、父五代市左衛門(中央)、豊(右)
右:オーシャニック号の6名
骨董や陶器、団扇や人形などを販売する雑貨小売業を始める。
1878年 明治11年
豊独立し、「日の出商会森村ブラザーズ」設立
日本から買い集めた雑貨・工芸品などを輸出
1879年 明治12年
村井保固入社、「日の出商会森村ブラザーズ」店で豊の右腕となって働く
モリムラ・ブラザーズ
1880年(明治13年)横浜正金銀行のロンドン支店、ニューヨーク出張所で荷為替が取り扱われるようになり輸出貿易の地盤が固まる。
1881年 明治14年
「日の出商会森村ブラザーズ」の社名を「モリムラ・ブラザーズ」に変更
左:森村組東京本社
右:明治の記録帳、神戸輸出送状綴込
陶磁器の輸出に将来性を見いだす。小売りをやめ卸売に転換、陶磁器生地や画付けに工夫改善を重ねる。
1882年 明治15年
小売から卸売へ転換
1885年 明治18年
インポート・オーダー(見本品で注文をとり半年~1年後に商品を顧客へ直送)を開始
左:市左衛門と豊
右:箱詰め作業
森村組、売上高における陶磁器の割合が増し、日本の陶磁器輸出の1/3を占める。
白色磁器の製造、生地の品質向上を目指す。
1892年 明治25年
陶業の中心地であった名古屋に営業所設立
市左衛門 北里柴三郎による伝染病研究所の設立を支援
1895年 明治28年
モリムラ・ブラザーズに意匠図案部設置(陶磁器のデザイン改良に取り組む)
1896年 明治29年
東京・京都などの陶磁器画付工場を名古屋に集約(明治31年完了)
1897 明治30年
合名会社森村銀行設立(大正13年株式会社森村銀行に)
1899 明治32年
名古屋店構内に研究所を設置し白色硬質磁器の製造研究を開始
森村豊逝去
左:絵付け作業
右:画帖
森村銀行
森村組設立
日の出商会設立
日の出商会森村ブラザース設立
小売から卸へ
資料提供協力:日本クラブ「創立100周年記念DVD」より
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