森村商事株式会社

環境

森村商事では、「環境に優しい森村」を目指し、2000年に「環境問題プロジェクトチーム」を発足、その後、2007年に当社の創業精神を織り込んだ「環境方針」を策定しました。地球環境の保全活動を積極的、組織的に展開するため、ISO14001規格に則り、環境マネジメントシステムを構築し、商社ならではの機能を活かし、環境負荷の抑制に貢献できる製品や技術、製造段階での環境負荷が低い製品を国内外から調達し、積極的に社会へ提供、提案しています。

環境方針

<環境基本理念>

森村商事は環境問題が地球的規模の広がりを持つとともに、次世代以降にも及ぶ長期的な問題であることを認識し、社会・経済の発展と地球環境の健全な維持の調和を目指す「持続可能な発展」の実現に努める。

<環境基本指針>

森村商事は国内外における事業活動を通じ、以下の方針に従い、この基本理念の実現に努める。

1.経営の基本姿勢
環境問題の重要性を認識し、社会・経済発展と地球環境保全の両立に配慮した企業経営に努める。
2.環境関連法規制等の遵守
国内外の環境関連法規制、国際ルール、その他当社の合意した協定等を遵守する。
3.環境への取り組み
1)自然環境への配慮
自然生態系等の環境保全ならびに生物多様性の維持・保全に配慮する。
2)資源エネルギーの有効活用
資源・エネルギーの有限性を認識し、その有効活用に努める
3)循環型社会構築への寄与
廃棄物の発生を抑制し、再利用、リサイクルに取り組み循環型社会の構築に寄与する。
4)低炭素社会の構築への寄与
低炭素社会の構築が緊急課題であるとの認識に基づき、温室効果ガス削減に取り組む。
5)社会への貢献
環境問題に関わる社会貢献活動に積極的に参加、支援、推進する。
4.環境管理体制
ISO14001 環境マネジメントシステム等を活用し環境問題への的確な対応と、継続的改善に努める。
5.環境方針の周知と公開
この環境方針を全役職員に周知・徹底するとともに社外に対して公開する。
環境基本指針

2007年10月 制定
2013年1月 改訂

ISO14001認証取得

当社は、2008年3月、環境マネジメントシステムに関する国際規格ISO14001の認証を取得しました。

環境マネジメントシステム

ISCC PLUS認証(国際持続可能性カーボン認証)取得

当社(東京本社)は、持続可能な製品の国際的な認証制度の一つである ISCC PLUS 認証※1を取得しました。

本認証は、バイオマス原料や再生原料などが、製品製造を含むサプライチェーンにおいてマスバランス方式※2で適切に管理されていることを担保するものです。

当社はISCCの最新の規定に則り、ISCC PLUS認証の要求事項に準拠することを約束し、宣言します。
※1:ISCC PLUS認証
ISCC (International Sustainability and Carbon Certification:国際持続可能性カーボン認証)は持続可能性および炭素に関する国際認証であり、その中でISCC PLUSはEU域外を含む全世界に販売されるバイオベースや再生由来などの原料や製品についてサプライチェーン上で管理・担保する制度です。
※2:マスバランス方式
複数の種類の原料(例:バイオマス原料や再生原料などと石油由来原料など)により製品を製造した際に、バイオマス原料や再生原料などの投入量に応じて、製品の一部にその特性を割り当てる方式。
ISCC LOGO
今後も、ISCC認証製品の取り扱いの拡大を通じ、当社が重要課題(マテリアリティ)として掲げる「サステナブルな世界の実現に向けた商材の探索と提供」「長期安定供給を可能にするサプライチェーンの構築」を目指します。
【お問い合わせ先】
森村商事株式会社
樹脂事業部 樹脂1部
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森村商事の取り組み

排ガス処理用耐熱セラミック触媒の取り扱い

SDG's - 03 SDG's - 12 SDG's - 13
 当社は、工場の排ガス処理に活用できる、上海斐腾科技公司(F-Tech社)製耐熱セラミック触媒の販売を開始しました。
 工場からの排ガスに含まれる有害物質(VOC:揮発性有機化合物)は、健康や環境に悪影響を及ぼす可能性があります。この有害物質を処理する手段として「RTO(蓄熱式排ガス処理装置)」が活用されており、800℃以上の高温で燃焼することで無害化します。一方で、その燃焼工程には「燃料費の増加」「CO2の増加」といった課題があります。その課題に貢献するのがRTOに搭載する「耐熱セラミック触媒」です。この触媒には、(株)村田製作所が開発した、有害物質を効率的に処理することができる材料が使われています。この耐熱セラミック触媒によって、VOC排出抑制とコスト削減の両立が期待できます。
RTO設置イメージ RTO設置イメージ
RTO特長 RTO特長

環境負荷低減・低温焼成ジルコニア『ZgaiaTM』の取り扱い

SDG's - 03 SDG's - 07 SDG's - 13
 当社は、数十年に亘りアジア地域を中心に、東ソー㈱製酸化ジルコニウム製品(ジルコニア)を販売してきました。東ソーは1980年代にジルコニアの量産化に成功し、ファインセラミックス分野で世界トップシェアを維持しています。2021年には、従来(1,500℃)よりも低温(1,250℃)で焼結できるジルコニア『Zgaia™』シリーズを開発し、焼成温度の低下によりCO2排出量の低減が期待できます。
 また、東ソーは、従来のジルコニアでは焼結体を得ることが不可能であった、低イットリア(Y2O3)添加のグレード『Zgaia™ 1.5Y-HT』の開発に世界で初めて成功し、高強度と高靭性の両立を実現しました。これにより新たな機能が発現し、今後様々な用途での活用が期待されます。当社は今後も革新的な技術開発に寄り添い、ジルコニアの用途と市場を拡大していきます。
Zgala TM 1.5Y-HTで作製の25μm厚フィルムイメージ Zgala TM 1.5Y-HTで作製の25μm厚フィルムイメージ
低温焼結でCO2排出量の削減に貢献
低温焼結でCO2排出量の削減に貢献

ワインの副産物「ワインパミス」の活用

SDG's - 12 SDG's - 17
ワインパミスはワイン醸造時に残るブドウ果皮で、山梨県では年間1万トン以上が産出されていますが、多くが産業廃棄物として焼却処理されています。
当社ではそのワインパミスを再利用できる方法がないか模索してきました。
試行錯誤を重ね、パートナー企業協力のもと、ワインパミスを水蒸気蒸留して抽出したワインパミスエキス(香料用途)を開発し、
2022年より飲料メーカーへの提案を進めています。
このエキスは、フレーバーに添加することでワインの風味を豊かにする効果や、柑橘フレーバーを引き立たせる効果が確認されています。
一方で、ワイナリーやブドウ品種、季節要因等により、入手できるワインパミスの特徴が異なる為、品質の安定化が難しいという点が今後の課題です。
引き続き改良を重ね、アルコール飲料やノンアルコール飲料への採用を目指して活動を続けていきます。
ワインの副産物「ワインパミス」の活用 ワインの副産物「ワインパミス」の活用

マグネシウム合金再生ビジネス

SDG's - 3 SDG's - 7 SDG's - 9 SDG's - 11 SDG's - 12 SDG's - 13 SDG's - 17
当社では、1980年代から主に自動車業界向けダイカスト用マグネシウム合金の輸入販売を行ってきました。市場が拡大する一方で、部品製造の際に生じる廃材のリサイクルや残渣の廃棄方法を提案しきれていないという課題がありました。
この課題を解決するために、当社は1999年に老舗の金属再生事業者であった、小野田商店をパートナーにして、岐阜県土岐市にマグネシウム合金を再生する小野田森村マグネシウム㈱を設立し、国内でのリサイクル・廃棄フローを確立しました。
マグネシウム合金地金 マグネシウム合金地金

再生マグネシウム地金を製造することで、新材を製造するよりも、使用するエネルギーとCO2の発生を大幅に削減することができ、環境負荷の低減に貢献しています。2008年にはタイのチョンブリ県にもマグネシウム再生工場を設立し、新たな雇用を創出しています。

当社の取り組みが日本貿易会発刊の
「SDGsと商社」に掲載されました。
著:一般社団法人日本貿易会
「SDGsの達成に向けた商社の取り組み」
特別研究会
SDGsと商社

Additive Manufacturingを用いたモノづくりの革新

SDG's - 7 SDG's - 9 SDG's - 12 SDG's - 13

当社では、Colibrium Additive(旧名 GE Additive)傘下のAP&C(加)社の3Dプリンタ用金属粉末を日本・韓国で販売しています。
Additive Manufacturing(積層造形、3Dプリンティング)でのモノづくりによるメリットはSDGsとの親和性が非常に高いことです。

その例として、

❶ 製造工程における廃棄材料の削減
❷ 在庫部品点数の削減、地産地消
❸ サプライチェーンの短縮・簡略化(コストダウン、炭素削減)
❹ 生産効率の向上・最適化(DXとの親和性)
❺ AMでしか達成できない高品位な部品製造により産業・技術革新への貢献などが挙げられます。

金属素材では航空宇宙・医療・金型等で既に上市され、自動車でも量産技術として検討されています。樹脂素材ではコロナ禍の医療物資不足を補う技術として大いに活用され、様々な分野で持続可能な社会の実現向けた有力な技術として実用化への取り組みが加速しています。

GE Aviation

▲ GE Aviationが量産するAdditive Manufacturing
を適用したLEAPエンジン用燃料ノズル

再生樹脂の活用による循環型社会の実現へ

SDG's - 9 SDG's - 12 SDG's - 13 SDG's - 14 SDG's - 17
当社では、トイレタリー製品、車載バッテリー部品、文具等の用途向けに再生樹脂を販売しています。再生樹脂は、一度成形されたプラスチック製品を粉砕、洗浄、分別、脱水、配合、押出造粒といった様々な過程を経て出荷となります。そのため、原油からつくるバージン原料に比べ価格が高く、市場への普及がなかなか進みませんでしたが、昨今では環境意識への高まりやリサイクルコストの低減などを背景に、需要が拡大しています。
当社は新たに、安全性などの品質の観点から再生樹脂の活用が進んでいなかった洗剤の容器やエアコン室外機、洗濯機パン等の用途に着目し、更なる販売拡大に向けて活動していきます。
循環型社会の実現へ

CO2ゼロ制度を活用した展示会への出展

SDG's - 7 SDG's - 13
TCT Japan 2022ー3Dプリンティング&AM技術の総合展ーへの出展にあたり、「CO2ゼロ展示会制度」を活用しました。
同制度は主催者であるJTB Communication Design社が2022年に初めて導入した制度です。具体的にはグリーン電力証書を利用したカーボンオフセットにより、展示ブースで利用される電力を実質CO2ゼロに置き換えるというものです。
展示会への出展機会が多い当社として、同制度の活用によりSDGs・カーボンニュートラルへの貢献をはじめとするサステナビリティ活動を身近なところから推進・継続していきます。
CO2ゼロ制度を活用した展示会への出展
過去の取り組み
2016/05/27
(九州営業所)エコ事業所として最優秀賞を受賞しました。
2016/01/06
TOTO主催、旧芝離宮恩賜庭園の清掃ボランティアに参加しました。
2015/10/08
日本貿易会主催「環境講座2015秋」にて当社の事業活動を通じた環境問題への取り組みについて講義を行いました。
2015/10/06
国土交通省主催「2015 オフィス街ロードクリーン活動」に参加しました。
2014/08/05
国土交通省主催「2014 オフィス街ロードクリーン活動」に参加しました。
2013/08/08
国土交通省主催「2013 オフィス街ロードクリーン活動」に参加しました。
2012/08/07
国土交通省主催「オフィス街ロードクリーン活動」に参加しました。

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